2011.04.25 >>> WaSabi-News #58

ペレ、元Jリーガーなどが日本へ連帯のメッセージ」

 元セレッソ大阪で活躍したジルマール・リナルディの事務所が、ブラジル人サッカー選手のメッセージを集め、日本のセレッソ大阪やFC町田ゼルビアなどに届けた。ペレ(元ブラジル代表)、ジェルマーノ(元セレッソ大阪)、ダニロ(元鹿島)、ライー、ブルーノ・クアドロス、ワシントン・ステカネロ・セルケイラ(元東京ヴェルディ、浦和レッズ)ら、日本にゆかりのある選手ほか、著名なブラジル人サッカー選手のショートメッセージが集められ、ジルマール氏の事務所を通じて日本へ送られた。

タイトルは「日本へのメッセージ~がんばろうニッポン サッカーファミリーの力をひとつに!」。サッカーの王様とも称される元ブラジル代表のペレ氏は、幼少時代に日系ファミリーと関わりながら育ったとし、「日本の一日も早い復興をお祈りしています。人生が続く限り、ボールを前に進めましょう」とエールを送った。元東京ヴェルディ、浦和レッズのワシントン氏は「この状況に毎日立ち向かう日本人の姿をみるにつれ、その悲しみに負けないくらいの強い希望と、皆様に対する誇りを感じます」、元セレッソ大阪のジェルマーノ氏は「日本は私の第2の故郷で、多くの兄弟がいる場所です」とし、「がんばれ!」と最後を日本語で綴った。

 

日系人でもあるジルマール氏の秘書ルーシー・ホンダ氏は、「日本人を尊敬する個人的な思いから、ジルマール・スポーツ事務所が、日本のサッカーファミリーに心を込めて届けたメッセージです」と語った。

 

東日本大震災の復興を願う声はブラジルでも大きいが、中でも日本にゆかりのあるサッカー選手の、連帯への思いが高まっている。4月7日はパラナ州クリチバ市で、ジーコ元日本代表監督、元鹿島のアルシンド、元磐田のドゥンガ、ジョルジーニョなどが集まるチャリティー・マッチが行われた。

 


2011.04.16 >>> WaSabi-News #57

〈ジルマ・ルセフ大統領、中国公式訪問

★政治

ジルマ・ルセフ大統領、胡錦濤国家主席と会談

ジルマ・ルセフ大統領は12日、北京の人民大会堂で胡錦濤国家主席と会談し、科学技術の協力や両国関係の発展などに話し合った後、ナノ・テクノロジー、竹技術、水源、スポーツ、農業、教育など8つの協定に調印した。


★経済

中国、ブラジル産豚肉を輸入解禁へ

ジルマ・ルセフ大統領の中国滞在初日の11日、中国政府はブラジル産の冷凍豚肉を輸入を初めて承認した。ブラジル農産省は、豚肉の消費大国である中国へ輸出開始することは将来的に非常に有望とみている。ブラジル産の牛肉と鶏肉はすでに中国へ輸出されており、中国市場向け鶏肉ではブラジルが最大の供給国となっている。

 

航空機メーカーのエンブラエル、中国で大型契約

中国政府は、ブラジルの大手航空機メーカ−:エンブラエルから120人乗りの商用ジェット機「E-190」を10機購入するほか、ビジネスジェット機「レガシー」を中国国内で生産することに合意した。

 

Foxconn、アップル製品をブラジルで生産へ

アロイジオ・メルカダンチ科学技術大臣は訪問先の北京で12日、アップルと中国企業Foxconn(フォックスコン、本社台湾)がブラジル国内でiPad、iPhone、iPodの生産を年内に始めると発表した。Foxconnはブラジル国内に5つの工場を保有するが、電子モニターを生産する大型工場を稼働させる予定で、今後5年間で120億ドルを投資し、10万人の直接雇用を創出する。高い関税のために、ブラジルで販売されるiPadは世界的にも高額。ブラジルと日本のアップルストアで比較すると、64GBモデルで2千レアル(約10万円)と日本の2倍に相当するが、ブラジル国内生産により30%程度価格が下がると予想される。

 

★2016年リオ五輪

リオ五輪実行委員会、イベント制作会社を募集中

リオ五輪実行委員会はメガイベントの経験を持つ制作会社を募集中で、〆切りは今月27日、それからプロジェクトの選考をへて8月31日に決定される。制作会社は、来年から始まる一連のリオ五輪関係のイベント、そして本番の開会セレモニー、閉会セレモニー、聖火の点火式、メダル授与式、パラリンピックなどを一手に引き受ける。最初に予定されているイベントは、ロンドン五輪の閉会セレモニーで行われる8分間のミニ・ショーで、その際に五輪旗がエドゥアルド・パエス市長に渡される。

総合アート・ディレクターは制作会社とは別に選出される予定。2008年北京五輪ではチャン・イーモウ(『HERO』『LOVERS』etc.)、2012年ロンドン五輪ではダニー・ボイル(『スラムドッグ$ ミリオネア』)と、国際的に知られる映画監督が総合アート・ディレクターに起用されており、その線でいえば、『セントラル・ステーション』のウォルター・サレス、『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレリス、『トロッパ・ヂ・エリッチ』のジョゼ・パリージャが候補として挙げられている。



2011.04.08 >>> WaSabi-News #56

★社会

リオ市西部の学校内で銃乱射事件

ブラジル・リオデジャネイロ市西部、ヘアレンゴ地区の公立学校で、7日午前、元生徒が乱入し、銃を乱射。現在までに12人の死亡が確認された。同校では4年生から9年生までの400人の生徒が学んでいるが、当日は元生徒を呼んでパネル・ディスカッションをするイベントが行われていたという。元生徒であった男性は迷彩服を身につけ、2つのピストルを持って学校に侵入後、4階建てである校舎の各教室で乱射した。その後負傷しながらも学校から抜け出した少年の通告を受けて、現場付近で働いていた一人の警察官が校舎内で容疑者を発見。銃撃戦の後、太ももを打たれた容疑者はその後自ら頭を打ち抜いて自殺した。

容疑者は遺書を残しており、イスラム原理主義似関連する内容になっているが、きわめて混乱しているという。エイズウイルスに感染したという記述もあった。事件発生当時、ブラジリアで行われていた式典に参加していたルセフ大統領は「無防備な子ども達を標的にしたこの手の犯罪は、ブラジルらしくなく、以前にはなかったタイプの犯罪」と発言し、早くして命を奪われた子ども達のために1分間の黙祷を声を震わせながら参加者によびかけた。


元Jリーガーらがブラジルで慈善試合

鹿島アントラーズ、ヴェルディ川崎などでプレー経験のある、アルシンド元選手がジーコ元日本代表監督に呼びかけたことから実現した、震災復興支援マッチ。4月7日に、ドゥンガ元ブラジル代表監督、ロマリオ元ブラジル代表選手などが参加し行われた。入場料の合計36万9千レアル(約2千万円)の収益は、6割が日本の被災者に、4割は開催地であるパラナ州の洪水被災者に義捐金として渡される予定。


ルセフ大統領が最も使用した単語は「ブラジル」「女性」

大統領職についてから100日の間に、32回の演説を行ったルセフ大統領だが、その中で多く出てくる単語は「ブラジル」と「女性」だった。

 

アルゼンチンで最も消費する観光客はブラジル人

ブエノスアイレス観光省によれば、同市で最も消費率が高い外国人観光客はブラジル人である。2010年同市には260万人の観光客が訪れたが、その中でも35%がブラジル人。2010年12月のブラジル人観光客は2009年度同時期の41%増。2010年12月の外国人観光客の一日の平均出費は95,5ドルなのに比べ、ブラジル人観光客は164,5ドルだった。

 

 


2011.04.01 >>> WaSabi-News #55

★政治

国連安保理常任理事国入りを目指すブラジル

ジルマ・ルセフ大統領は3月29日にポルトガルを訪問し、ルラ前大統領がコインブラ大学から授与された博士号の祝賀セレモニーに参加。その後リスボンでポルトガル首脳陣と会談し、ブラジルの国連安保理常任理事国入りへの支援、巨額の負債を抱えるポルトガルへの経済支援などについて協議した。

ジルマ・ルセフ大統領は4月11〜16日に中国を公式訪問する予定で、同時期に開催されるBRIC首脳会議(ブラジル、ロシア、インド、中国)、そしてブラジルと中国の企業フォーラムに参加する。中国はブラジルの国連安保理常任理事国入りは時期尚早と表明済み。

 

74%がジルマ・ルセフ大統領を信頼

ブラジル世論調査・統計機関(ibope)は、4月1日、ルセフ政権が発足してから約3ヶ月たった時点で、ルセフ政権の評価に関する調査結果を発表した。ルセフ政権を、最高および良いとする人口は56%で、普通としたのは25%、5%が最悪と評価した(11%は回答なし)。また73%が個人的に大統領を良いと評価しており、74%がルセフ大統領に信頼をおいている。64%がルラ前政権と同じと評価しており、79%が前政権と同路線だとした。調査はブラジル全土の16歳以上の2002人を対象に行われた。

 

★経済

高速列車TAVの入札、再延期へ

リオ〜サンパウロをつなぐ高速列車TAVの入札が4月11日〆切り(29日落札発表)に予定されていたが、さらなる再延期となる見込み。入札参加予定企業連合5つ(日本、仏、カナダ、独、韓国)が陸運局ANTTに60日間の再延期を申請し、スペインの鉄道会社TALGOも再延期されるなら入札参加することを表明したことから、政府は新たな入札日の設定が迫られている。陸運局局長は90日間の延長で十分ではとコメント。

 

マナウスで不足する日本製部品

自由貿易地区(フリーゾーン)を持つアマゾナス州の州都マナウスには、ホンダ・ヤマハ・パナソニック・ソニー等30社をこえる日系企業が進出しているが、震災の影響で日本製部品の在庫が底をつきはじめている。企業側は、中国やアジア諸国に代替部品を探すほか、生産ラインの一時停止にともなう従業員の有給休暇も検討している。

 

日本からの輸入食品に対する検査を強化

ブラジルの農業省と衛生管理局は、4月から日本からの輸入食品および原材料に対する検査を強化することを発表。基準値をこえた放射性物質が含まれていないことを証明する検査結果を提示することが義務づけられる。またブラジル政府は、日本から飛行機で入国する乗客に対し、飲食物を持ち込まないよう呼びかける予定。

 

フルーツ繊維からできるスーパープラスチック

サンパウロ州立大学の研究チームが、パイナップルやバナナの繊維を利用したスーパープラスチックの開発に成功した。少量の繊維を混ぜることで、通常のプラスチックの4倍強度が高まり、さらに30%軽くなるスーパープラスチックは、自動車のダッシュボードやクッションとして2年後に実用化される予定。

 

ブラジル現地法人「TOTOブラジル」設立

住宅設備メーカーのTOTOはブラジル現地法人を設立し、今後成長の見込まれるブラジル市場に本格参入することを発表。企業地盤を確立している北中米、中国、アジアに続き、ブラジル・インドなどを今後の新規参入マーケットとして位置付け、3月22日~25日にサンパウロで開催される「Kitchen & Bath Expo 2011」に初出展する。

 

政府を悩ますレアル高とインフレ圧力

ドル資金の大量流入によって2008年8月以来のレアル高を記録し、ブラジル中銀は4度のドル買い介入を行ったがレアル高の流れは止まらず。今年に入ってすでに300億ドルを超える外貨流入残高を記録している。中銀の調べでは、昨年42%伸びた輸入業は今年も引き続き伸びる見込み。またインフレ圧力が高まっていることも大きな懸念となっており、政府目標の上限6,5%内に抑えることが難しくなっている。

ドル: 1,62レアル/レアル:51,97円(4月1日)

 

★社会

ブラジルで広がる原発反対デモ

ブラジルにおける原発建設計画反対デモが、3月27日、リオデジャネイロで行われた。デモ組織者によれば、ブラジル政府は原子力ではなく、風力、太陽エネルギーの分野での研究発展のための投資を拡大すべきだという。このデモはドイツ系学校の3人の高校生が中心になってネットを介して呼びかけていた。またアングラ原発周辺では、アングラ社会エコプロテスト(Sapê)が稼動停止を求めデモを行った他、ペルナンブコ州、ブラジリア、サンパウロ、レシフェ、サルバドールでもデモが行われた。ブラジルは現在リオデジャネイロ州のアングラ1,2の原発が稼動しており、2015年までにアングラ3の建設の他に4つの原発建設を計画している。

 

★環境

オペレーション「暴走」で森林破壊の取り締まり

環境保護局IBAMAは、森林破壊の主要因となっている不法牧畜を取り締まる一大オペレーションを3月末に開始。「暴走」と名付けられたオペレーションは、パラ、マトグロッソ、アマゾナスの3州で同時に進められ、森林を違法に伐採した場所で放牧されている牛はすべて没収され、社会開発省が進めるプログラム「FOME ZERO(餓えゼロ)」へ寄付される。

 

★W杯

14年W杯、リオのマラカナン・スタジアムで最多の7試合

FIFAの公式発表ではないものの、2014年W杯ブラジル大会の中心は、リオ〜サンパウロ間となることがフォーリャ・ヂ・サンパウロ紙に掲載された。リオのマラカナン・スタジアム(改装中)では決勝戦を含む7試合、サンパウロのイタケラ・スタジアム(建設予定)では開幕戦と準決勝を含む6試合が開催される予定。FIFAは両スタジアムの工期が大幅に遅れていると批判しており、2013年のコンフェデレーション杯に間に合わせるよう求めている。