2010.10.31 >>> WaSabi-News #41

10月31日、ブラジル大統領選挙の第2回投票が行われ、ルラ現大統領の後継者である、与党・労働党のルセフ候補が当選。ブラジル発の女性大統領が誕生した。投票は電子投票で行われ、当日開票。20時には、92,53%の開票率で、55,43の投票率。対するセ−ラ候補は44,57%で、ジルマ・ルセフ大統領の誕生が確実になった。

● 第1回投票
ルセフ 46,91%
セーラ 32,61%
マリナ 19,33%


● 第2回投票
ルセフ 56、05%
セーラ 43,95%

演説では「今日、娘の眼を見つめて、‘sim, a mulher pode.‘(Yes,Women can)といってほしい。」「男性と女性の間での機会の平等は、民主主義の掲げるエッセンスの柱だ。」と、ブラジルにおける女性の地位向上を約束した。また「これまでにも何度も現ルラ大統領に意見を求めた。これからもその扉は開いていると確信している。ルラ現大統領の功績を尊重する方法を知っている。」と基本的にルラ現大統領の路線を継承することを再確認。「ブラジル国民自信の持つ可能性に、大きな信頼感と期待感を感じている。全ての惨めさを根絶し、全てのブラジル人に機会を作り出すこと」を公約とした。

各地域の投票率マップはここ
セーラ拠点のサンパウロでは、ルセフ45,95%
              セーラ54,05%
リオデジャネイロ      ルセフ60,48%
              セーラ39,525% 
セーラは南東部で勝利し、ルセフはルラ現大統領基盤の東北部で大きな支持を獲得した。サンパウロでセーラがルセフより10ポイント増に対し、例えばマラニャン州では、ルセフ79,09%に対し、セーラ20,91%と大きく差がついた。またアマゾン州でもルセフ80,57%、セーラ19.43%とルセフが大差で勝利している。セーラはロライマ州、アクレ州で、ルセフに30%以上の差をつけて勝利している。

ヂウマ・ヴァナ・ルセフ(Dilma Vana Rousseff)
1947年12月14日、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンチ市生まれ。現在、62歳。弁護士の父親ペドロはブルガリア人で、1930年代にブラジルへ移住。

ミナス・ジェライス連邦大学で経済を専攻。
軍事独裁政権(1964-85)に抵抗する反体制武装闘争を支持する組織Polopに入隊。
19歳で軍人クラウヂオ・ガレーノと結婚。
1970年に逮捕され、電気ショックや体罰等の拷問を受ける。
3年後に出所後、南部ヒオ・グランヂ・ド・スル州ポルト・アレグレ市へ向かい、軍政が拘束していたカルロス・アラウジョを訪問。
カルロス・アラウジョと再婚し、一女を授かる。
ヒオ・グランヂ・ド・スル連邦大学の経済部を卒業し、PDT(民主労働党)へ入党。

1986年(39歳)、ポルト・アレグレ市ファイナンス担当長に就任、後に州政府エネルギー担当長。
2000年(53歳)、カルロス・アラウジョと離婚。PDT(民主労働党)を離れ、PT(労働者党)入党。
2002年の大統領選でルラが初勝利し、2003年から鉱業エネルギー大臣に就任。
2005年6月、与党PT(労働者党)を汚職スキャンダルが襲うなか、官房長官に就任。
2009年、リンパ腺系の癌発病を発表。同年、化学治療を行う。
 第2期ルラ政権の主要政策、PAC(経済成長促進プログラム)の牽引役をつとめ、ルラから“PACの母"と称される。
2010年の大統領選挙で勝利、2011年ブラジル初の女性大統領に就任する。

 

 


2010.10.30 >>> WaSabi-News #40

★経済
Libra油田の石油埋蔵量はブラジル最大
ブラジル石油局ANPは29日、Libra油田の石油埋蔵量を、37億〜150億バレルと発表。石油局によれば、79億バレルが産出可能としている。この報告により、Libra油田は、トゥピ油田の50〜80億バレルを超え、ブラジル最大の埋蔵量を誇るプレサル油田(海底の岩塩層下の油田)となった。150億バレルに達すれば、ブラジルの現在の石油埋蔵量が約2倍になることになる。

トゥピ油田の生産開始記念式典に参加するルラ大統領

銀行のオンライン使用者急増
以前は行列が耐えなかった銀行の各支店に押し寄せる、顧客数が減少している。その背景にはオンラインサービスを使用するクラインとの急増がある。銀行によっては10億人のクライアントがオンラインサービスを使用しているという。ブラジル銀行では、オンラインサービス使用者は、2010年1月から10月にかけて、2009年の同時期と比べて43%増。

39%のブラジル企業がテクノロジーイノベーションに投資
ブラジル地理統計院の29日の調査結果発表によると、2006年から2008年にかかえて、テクノロジーイノベーションに投資するブラジル企業が増加していたことが分かった。ブラジル企業全体の39%がこの分野への投資額を増加させており、これはこの種の調査が始まって以来で、2005年に比べて4,2%増加した。2008年には全企業のイノベーションへの投資は541億レアル。またイノベーションにインターネットを使用する企業は68,8%だった。

★政治
ブラジル大統領選ルセフ候補に50%
ダッタフォーリャによると、与党・労働党のルセフ候補の支持率は50%、野党・ブラジル社会民主党のセラ候補は40%。前回の調査では、ルセフ候補は49%、セラ候補は38%だった。決選投票は31日に実施される。
これまでの候補者の支持率の変化をみせてくれるアニメーションはここ

★南米
アルゼンチン前大統領急死
アルゼンチンネストル・キルチネルが27日、カラファテで急死。心臓発作が死因で、60歳だった。キルチネル氏はクリスティナ・フェルナンデス現大統領の夫で、2003〜07年まで大統領を務めた。キルチネル氏は現在でもアルゼンチン政界に強い影響力をもち、2011年の大統領選挙に出馬するとみられていた。ブラジルからはルラ大統領が葬儀に駆けつけ、ブラジル全土でも半旗にして3日間喪に服す。

★環境
ネグロ川、102年ぶりに水位の下さ
アマゾンのネグロ川では、1902年以来、102年ぶりに水位の下さを記録。現在アマゾン地域では62郡のうち37郡が緊急事態宣言を発表しており、6万6千世帯の生活に影響を与えている。ソロモン川の水位も25年ぶりの低さを記録したばかりで、農業、漁業への影響が深刻化している。エルニーニョ現象が原因とされ、乾季が例年に比べ早く始まった。11月には改善されるとの見通しもあるがまだまだ予断を許さない。

★社会
スラム街初のゲイパレードに5万人
ブラジル最大のファベーラ、ロッシーニャで10月24日初めてのゲイパレードが行われ、5万人が参加した。イベントはロッシーニャの住民協会が組織し、ファベーラ内に住む同性愛者への偏見をなくすことが目的だという。

★為替情報 (10月29日)
ドル: 1,70レアル
レアル:47.38円
Ibovespa (サンパウロ証券取引所平均株価指数):70.673ポイント

 

 


2010.10.22 >>> WaSabi-News #39

★ブラジル大統領選2010
ルセフ候補を支持する文化人の集い
18日夜に与党・労働党のルセフ候補を支持する文化人、知識人の集いがリオ市内レブロン地区のシアターで開催され、102歳の建築家オスカー・ニーマイヤーや俳優アントニオ・ピタンガ、音楽界からはシコ・ブアルキ、アルシオーネ、ベッチ・カルヴァーリョ、アウセウ・ヴァレンサ、エルバ・ハマーリョ等が参加した。
「わたしはヂウマへの熱狂的支持を固めるためにやってきた。ルラ大統領の政治スタイルは(いままでと)異なる。ワシントンにおもねることはないし、ボリビアやパラグアイを見下すこともない。だからこそ、世界中からリスペクトされている。この国の歴史ではじめてのことだ」、シコ・ブラルキはルラを礼賛しながら支持を表明した。

支持率調査では11ポイント差
20日に発表されたIBOPE世論調査によれば、ルセフ候補が51%、セラ候補が40%で両者の差は前回調査の6ポイントから11ポイントに広がった。
約2千万の票を得ながら第1回投票で敗れたマリーナ・シウヴァ候補と緑の党は、労働党のルセフ候補とブラジル社会民主党のセラ候補のどちらも支持しない“ニュートラルな独立路線"を採ることに決定。

★経済
ブラジルの失業率、6,2%へ減少
ブラジル地理統計院(IBGE)は21日、ブラジルの6大都市における9月失業率は6,2%と発表。ブラジル地理統計院が調査をスタートした2002年以降、もっとも低い失業率となった。雇用全体のうち、46,4%が労働手帳を介した正規雇用となっている。また平均月給はR$1.499(約75.000円)でこちらも記録。収入が増える一方で、需要過多によるインフレが懸念されている。

公定金利Selic、10,75%で維持
金融政策委員会(Copom)と中央銀行は20日、満場一致によって公定金利Selicを10,75%で現状維持すると発表。今年7月以降のSelic10,75%は、来年の第1四半期までつづくと予想される。ブラジルの実質金利は世界一の高さで、海外資本が流入する主要因となっている。中央銀行の調査機関は、今年のインフレ指数IPCAが政府目標4,5%を上回り5,20%に達するとみている。

金融取引税を6%に再引き上げ
ブラジル政府はレアル高に歯止めをかけるため、4日に海外投資家に対する金融取引税を2%から4%に引き上げたもののドル流入はとまらず、ギド・マンテガ財務相はさらに6%に引き上げると18日に発表。実施翌日にはR$1,66からR$1,68へと若干反応した。

シンガポール公社、オデブレヒト社と資本提携
シンガポールの投資公社Temasekが海外進出の一環として、ブラジルの大手コングロマリットであるオデブレヒト社の石油ガス部門に資本参加することが発表された。4億ドル相当の14%の資本参加で合意。今後はブラジルの深海油田プレサルのほか、メキシコ湾やアンゴラ周辺の活動を視野に入れる。

化粧品大手ナトゥラ、積極的なラテンアメリカ進出
自然派化粧品の大手ナトゥラ(Natura)は、アルゼンチンにつづきメキシコ、コロンビアでも合同出資による現地生産を開始すると発表。ブラジルならではのエコ商品は近年とくに注目度を増しており、ピタンガやマラクジャといった固有植物を用いたEKOSシリーズは、ブラジル土産として人気が高く国際空港でも販売されている。

日立、地デジ・アンテナでブラジル進出
日本の電機メーカー日立は、デジタルTV対応アンテナの販売をブラジルで開始する予定。サンパウロとリオデジャネイロにおける代理店FTGは同社の八木アンテナを扱い、ExtraやPonto Frioといった大手販売店への卸しを月間2万5千と予想している。

アルコール燃料価格が6%上昇
ブラジル全国でアルコール燃料(エタノール)の価格上昇がつづいており、この1ヶ月で1L当たり6%上昇。政府機関は気象変動による原料のサトウキビ収穫の減少が原因と発表している。現在、リオのガソリンスタンドにおける価格は1L当たりR$1,81(約90,5円)、ガソリンはR$2,61(約130,5円)。エタノールの燃費はガソリンの約7割に相当するため、ほぼ価格差はなくなっており、今後もアルコール燃料価格の上昇がつづけばガソリンの方が有利となる。

★環境
ブラジル全土の火災発生状況が分かる告発マップ
8月24日から始まったキャンペーン、「chegadequeimadas」が注目をあびている。((o))ecoがスポンサーで、ツイッターを介して情報を募り、ブラジル全土の火災に対抗しようというもの。現在すでに15万人がフォローしているという。火災、煙による人的被害などを報告し、地図に記載されるしくみ。現在ブラジルでは低湿度による火災が多発しているが、そのほかにも森林伐採による火災も多い。
http://chegadequeimadas.crowdmap.com/

竹でできたエコカー
今週は科学・テクノロジー週間。リオデジャネイロでも様々なイベントが開催されているが、中でも注目をあびているのが、竹でできたエコカー。リオデジャネイロカトリック大学の学生によって開発されたもので、座席などほとんど全ての部品が竹でできている。4つのバッテリーを使用しており、2〜3人用。天井はなく、時速40キロ。価格は6千レアルで、24日まで科学技術開発局にて展示中。

★リオ社会
治安が回復されたヴィラ・イザベル地区の猿の丘(モーホ・ドス・マカコス)おいて、丘の頂上部を探索していた特殊任務部隊員が10体の人骨を発見した。一帯を支配していた麻薬密売組織が死刑場に使っていた跡地とみられる。犯罪組織間の縄張り抗争で捕まったメンバーは、組織独自の裁判にかけられ、生きたまま火炙りの刑に処される。軍警察は、市内各地のファヴェーラに30以上の処刑場が存在するとコメント。

★リオ観光
リオ名物の年越しフェスタ〈ヘヴェヨン〉まで2ヶ月と少しを残す現在、すでにホテルの90%が予約で埋まっている。セルジオ・カブラル州知事は「良い意味の問題だ」とコメント、14年W杯と16年オリンピックが開催されるリオでは急増する需要に対処するためのホテル増設、インフラ整備が急務となっている。

リオの新名所、イパネマ地区の「平和の展望台」

★為替情報 (10月22日)
ドル: 1,696レアル
レアル:47.98円
Ibovespa (サンパウロ証券取引所平均株価指数):69202ポイント

 

 


2010.10.15 >>> WaSabi-News #38

★ブラジル大統領選2010
加熱する中絶問題の論争
与党・労働党のルセフ候補とブラジル社会民主党のセラ候補の決選投票が、10月31日に実施される。今月3日に実施された第1回投票で当選ならなかったルセフ候補だが、選挙直前の与党内スキャンダルに加え、中絶問題をめぐるキリスト教からの圧力が影響したといわれている。現在ブラジルでは、強姦による妊娠と母体に危険がある場合のみ中絶が認められているが、それ以外の中絶は犯罪にあたり、罰則が科せられる。2009年にはカトリック教会が、強姦されて中絶手術を受けた9歳の少女の母親と担当医師を破門したことで社会的論争を巻き起こし、条件拡大の議論が進行中。

支持率調査では6ポイント差
14日に発表されたIBOPE世論調査によれば、ルセフ候補が49%、セラ候補が43%で両者の差は6ポイントに縮まっており(5%が白票、3%が未定)、決選投票は接戦になる模様。第1回投票でマリーナ・シウヴァ候補(緑の党)に投票した約2千万の有権者がどちらを支持するかが一つの鍵になるが、緑の党はまだ明確な方向を示していないものの、約半数はセラ候補の支持にまわったとみられている。

★経済
止まらないレアル高
ブラジル政府はドル流入によるレアル高に歯止めをかけるため、海外投資家に対する金融取引税(IOF)を2%から4%への引き上げたものの(4日から実施)、レアル高はいぜん継続している。ギド・マンテガ財務相は、IOF引き上げの成果が現れるのは今後としながらも、新たな金融措置を1ヶ月以内に行うべく中銀やBNDESなどの主要金融機関と検討中とコメント。

農産物の輸出が過去最大
農業省は13日、この12ヶ月における農産物の輸出額は過去最大の723億ドルに達したと発表。為替にかかわらず、世界市場におけるコモディティ価格の上昇が主要因と農業省は分析している。主要輸出国は、中国、EU、アメリカ合衆国、ロシア。また主要農産物は、コーヒー、肉類、穀物、大豆製品、ジュース、フルーツ等。

サトウキビ収穫量、27%減
ブラジルの主要なサトウキビ栽培地域である中南部では、雨の影響で収穫が減少した。10月14日のブラジルサトウキビ工業協会(Unica)の発表によれば、9月後半期の収穫は2716万トンで、9月前半に比べて27,03%減。8月後半期の4207万トンニ比べ35%減となった。

★社会
ブラジルでも鉱山の安全対策
チリの鉱山で33人の作業員が閉じ込められた事故をうけて、10月14日、ブラジル鉱山エネルギー省は、鉱山現場でのセキュリティーチェックを行うことを発表。現在施行されている法律が、労働者の安全を確保するものであるのかを再点検する。ブラジルには64の地下鉱山があるが、2箇所の非難口の設置が義務付けられている。今回事故のあったチリの鉱山には非難口は一つしかなかった。同省によれば、主要な30の鉱山の労働者を対象に安全講座を実施している。

17日から夏時間スタート
リオやサンパウロで採用されている夏時間への移行は、毎年10月の第3日曜から翌年2月の第3日曜までで、今年は17日0時からスタートし来年2月20日まで。17日の0時になった時点で、時計を1時間進ませる。日の入りも遅くなるので、カリオカにとっては明るいうちから仕事帰りの一杯が飲めると好評。夏時間の採用によって、4〜5%の電力が節約される。

★リオ社会
ヴィラ・イザベルが治安回復へ
ヴィラ・イザベル地区にあり、リオ有数の凶悪ファヴェーラで知られる猿の丘(Morro dos Macacos)に14日、特殊任務部隊BOPEの隊員110名からなる鎮圧編隊が突入した。猿の丘を支配していた犯罪組織ADA(Amigos dos Amigos 友達の友達)は前夜に逃走、突入時に銃撃戦はなかった。この猿の丘では、昨年10月17日に軍警察のヘリコプターが撃ち落とされ警官3名が死亡している。また、エスコーラ・ヂ・サンバ「ヴィラ・イザベル」の構成員の大半は猿の丘の住民。2014年W杯ブラジル大会のメイン会場となるマラカナン・スタジアムにも徒歩圏内という立地からも、ヴィラ・イザベル地区の治安回復は急務とされていた。
今後はBOPEが数週間かけて一帯の点検(隠された武器や麻薬の押収、覆面メンバーの洗い出し等)を行ったあと、UPP(治安維持部隊)に引き継がれる。UPPの設置は2008年12月のドナ・マルタに始まり、市内13カ所となる。リオ州治安局は、マンゲイラの丘の治安回復を次の目標としている。

イヴァン・リンス、「もうリオに住みたくない」
今年も来日公演を行った歌手イヴァン・リンスと奥方ヴァレリアが13日に強盗の被害にあった。リオとテレゾポリスを結ぶ国道BR116をトヨタ・カローラで走行中に銃を持ったギャング団に襲われたイヴァン・リンスは、「奴らはまるで凶暴なドーベルマンのようだった。私たちの生活は都市ゲリラに脅かされている。僕はカリオカだけど、もうリオに住みたくない。まったく恥ずべきことだよ」とコメント。車のほかに、曲のメロディーや歌詞を書いた大切なノートも盗まれたことでさらに怒り心頭の様子。

イヴォ・メイレリス、ギャング首領から追放宣言
伝統のエスコーラ・ヂ・サンバ「マンゲイラ」が地元マンゲイラの丘を支配するコマンド・ヴェルメーリョの首領フェルナンヂーニョ・ベイラマール(服役中)の介入を受けている。現在「マンゲイラ」の会長をつとめるイヴォ・メイレリスが来年のエンヘードにネルソン・カヴァキーニョ生誕100周年を選んだことが気に入らないフェルナンヂーニョは、来年のカーニヴァル結果にかかわらず、灰の水曜日をもってイヴォから会長職を剥奪すると獄中から伝えている。

★環境
アマゾン東部の干ばつ被害
アマゾン東部の干ばつが原因で、ソロモン川の水位が、観測が始まった1982年以来最低になったことが分かった。今年最初の記録更新は9月7日でマイナス36センチ。その一ヵ月後にはマイナス45センチに達し、現在マイナス86センチを記録した。この影響で、水路を交通手段とするJurua、Purusなどの29群のコミュニティーが孤立しており、国民保護局はすでに4万4千世帯に支援物資をヘリコプターで輸送している。中には支援物資を届けるのが難しい地区もあるという。

★リオ観光
野生ワニ生息地が新しい観光スポットに
リオデジャネイロ市東部は、現在の不動産ブームの舞台となっている場所で、次々と新しいコンドミニアム型住宅の建設があとを立たない。この地域の隣人は鋭い歯をもったワニで、生息地である小さな湖でのんびりと過ごす姿を一目見ようと、観光客まがいの人々が押し寄せている。ワニの生息地は日に日に広がっており、現在約500頭がこの地域に生息しているという。

★為替情報 (10月15日)
ドル: 1,66レアル
レアル:48.92円
Ibovespa (サンパウロ証券取引所平均株価指数):71443ポイント

 

★オススメのブラジル映画

「Tropa de Elite 2」ブラジル映画史上を記録する人気ぶり
リオのファベーラを舞台にした映画「Tropa de Elite (英題:The Elite Squad)」の続編「Tropa de Elite 2」が10月8日より公開されている。現在ブラジル全国700の映画館で上映されており、第一週目にして 130万人を動員。収益はすでに140万レアルにのぼっている。ブラジルでは過去、「スパイダーマン3」が270万人、「アイス・エイジ3」250万人、「アバター」150万人の記録があるが、その記録を塗り替える勢いだ。
「Tropa de Elite 」は2007年に公開されたジョゼ・パジーリャ監督映画作品で、リオデジャネイロの軍警察と麻薬密売組織の癒着や、汚職にそまらない特殊任務部隊「BOPE(ボッピ)」の実態、麻薬を消費している中流階級層……等を鋭く暴きだし大きな話題となった。続編では、リオの犯罪と治安を裏でコントロールする政治家の実態と告発がメイン・テーマとなっている。


2010.10.4 >>> Pick Up

ブラジル大統領選、第2回決戦投票へ

10月3日に実施されたブラジル大統領選の第1回投票の結果、ルラ大統領の後継者で与党PTから出馬のジルマ・ルセフ候補は46,28%の支持を得たものの過半数に届かなかったため、今月31日に行われる第2回投票で野党PSDBから出馬のジョゼ・セーラ候補(32,88%)と一騎打ちで争うことになった。緑の党から出馬し環境問題を訴えたマリーナ・シウヴァ候補は富裕層を中心に19,67%を獲得したが第2回決戦投票へは進めなかった。

リオデジャネイロ州知事選では、現職のセルジオ・カブラル候補が83%の高い支持率を得て再選した。

 

 


2010.10.1 >>> WaSabi-News #37

★ブラジル大統領選2010
第1回投票の行方
ブラジル大統領選挙の投票、開票が3日に行われる。2期続いたルラ現大統領の任期満了にともなう選挙で、9月30日の世論調査によれば、与党・労働党のルセフ前官房長官が47%の支持でトップを維持。側近の汚職事件が発覚し、4ポイント低下させたが以前高い支持率で、第一回投票での当選確実なるかが注目されている。
9月30日に行われた最後のテレビ討論では、各候補、激しい討論は特に見られず、ルセフ候補、第二位に位置するブラジル社会民主党ジョゼ・セラ候補共に、支持率を急増させている第3の候補者ブラジル緑の党マリナ・シルバ前環境相との直接対決をかわす結果となった。ルセフ候補は国民的人気の高いルラ現大統領の後継者であることを強調し、セラ候補は相変わらずルセフ候補との相違点を大きく打ち出すことはできなかった。
ブラジルでは投票は義務であり、今週末は多くの国民が登録投票地区へ移動するため交通網の混乱が予想されている。またリオデジャネイロでは、市民の安全な投票のため警察官増員を発表している。第一回で当選が確定しない場合は、第2回投票が、10月31日(日)に開催される。



★経済
JALの直行便(ニューヨーク経由)が廃止 32年の歴史に幕
32年間ブラジルと日本を結んできたJALの直行便が、27日終了した。これで日本と南米を結ぶ航空路がなくなったことになる。ブラジル国内では航空需要は急増しており、JALの撤退を受けて、全日本空輸とTAM航空が10月から共同運航を始める。

★為替情報 (10月1日)
ドル: 1,681レアル
レアル:49.52円
Ibovespa (サンパウロ証券取引所平均株価指数):70215ポイント