2010.08.28 >>> WaSabi-News #32

★政治
ジルマ・ロウセフ候補が46%の支持率
8月24日に発表されたCNT/Sensusの調査によると、現政権与党(労働者党:PT)のジルマ・ロウセフ候補が46%の支持率で、野党(ブラジル社会民主党:PSDB)のジョゼ・セーハ候補の28,1% を17,9ポイント大きく上回った。決選投票ではジルマ・ロウセフ候補が52,9%、ジョゼ・セーハ候補34%。今回の全ての候補者の現ルラ大統領を擁護する発言が続き、争点がみえにくくなっている。10月3日に行われる大統領選挙では同時に、26州の州知事とブラジリア連邦直轄区の知事、下院議員、同81人の上院議員の3分の2が、電子投票によって選出される。


 

Planalto提供

ルラ現大統領とジルマ・ロウセフ候補

★南米
チリの鉱山落盤事故 サッカーの元チリ代表選手も被災
地下700mの、チリの鉱山の地下避難所に、33人の作業員33人が閉じこめられた落盤事故。33人の中にはサッカーの元チリ代表選手のフランクリン・ロボスも含まれている。フランクリンは鉱山で運転手として働いていた。

救出作業に1千万ドル
チリの鉱山落下事故で、救出作業にかかる費用が明らかになった。 jornal La Terceraによれば1千万ドルが必要で、これまでに機械の調達で300万ドル費やしたという。Corporacao Nacional do Cobre (Codelco) の、2千万ドル必要との発言もある。

★経済
干ばつの影響でサトウキビ生産減
サトウキビ工業連合 (Unica)によれば、2011年に終了するサトウキビの収穫が、4700万トン生産減の見込み。干ばつが影響としている。
またAmbiental do Estado de Sao Paulo (Cetesb)が8月9日、サンパウロ州内のサトウキビの焼畑を禁止。サンパウロ州で深刻な干ばつが理由。これによりサンパウロのサトウキビ収穫が 20%減ると予想されている。サンパウロでは40%が焼畑を実施していた。

★社会
インターコンチネンタルホテル占拠事件
21日、ブラジルのリオデジャネイロで麻薬密売グループがホテル「インターコンチネンタル」に進入し、客や従業員ら35人を人質にして2時間立てこもった。
現地新聞によれば、今回の事件の発端になったのは、ロッシーニャの麻薬組織のボス、Nemを逮捕すべく行われた12人の軍警察による秘密作戦。 Vidigalで行われたパーティーに60人の組織員と共に参加していたNemの情報を聞きつけた軍警察官らが、正式許可がないにもかかわらず攻撃を開始したという。許可なしの攻撃開始の理由は、「上に申請したら、麻薬組織撤廃に興味がない上司にはねつけられると思ったから」。現在軍警察側は「ロッシーニャは大きなスラムで、麻薬組織撤廃の準備が整っていない。」としている。またレブロンの軍警察がNemが安全にVidigalのパーティーにいくために6万レアルを受け取ったと報道されている。

★社会
オーカット使用者はフェイスブックの8倍
ブラジルにおけるオーカット使用者は5200万人で、
ブラジルのフェイスブック使用者の約8倍であることが分かった。
comScoreによれば、2010年、ブラジルは世界で5番目にフェイスブックユーザーが多い国である。2009年より47%増しており、オーカットの年間6%に比べて勢いづいている。

★気候
干ばつ、低湿度で火災続発
7月末、8月頭の南米の寒波が去ったあとは、干ばつ、低湿度。ブラジル全土で乾燥による火災が発生。国立、州立公園の一部も被害にあっている。乾燥が原因で病院に向かうお年寄り、子ども達が増加。症状はドライアイ、鼻血、頭痛、気管支障害など。サンパウロでは9月24日最高気温30度で湿度は14度。濁った空気が街を覆っている。州政府組織は23日、市民に乗用車の使用を控えるよう提言。湿度13%だった22日には一日で60件もの火災が発生。サンパウロ郊外ではスラム街で火災が発生。多くが非難をよぎなくされた。牛肉の値段高騰、農作物の収穫などに被害が広がっている。

★為替情報
8月24日
ドル: 1,75レアル
レアル:48.67円
Ibovespa(サンパウロ証券取引所平均株価指数):64.873,74ポイント

 

 


2010.08.01 >>> WaSabi-News #31

★政治
ジルマ・ルセフ候補が39%で首位に
世論調査機関IBOPEが30日に発表した大統領候補の支持率調査によると、ルーラ現大統領の後継者と目される与党PT(労働党)のヂルマ・ロウセフ候補が39%で首位にたち、2位の野党PSDB(ブラジル社会民主党)のジョゼ・セーハ候補は34%で5ポイントの差がついた。前回7月3日の支持率調査では、両者は36%の同率だった。前文化大臣ジルベルト・ジルも所属するPV(緑の党)のマリーナ・シウヴァ候補は7%で3位。
リオ州知事候補の支持率調査では、現職でPMDB(ブラジル民主運動党)から出馬のセルジオ・カブラル候補が58%で圧倒的な支持を得ている。

★経済
ブラジルの不平等度は世界3番目
国連がラテンアメリカおよびカリブ諸国の所得調査を始めて行った結果、ブラジルのジニ係数(所得分配の不平等度をはかる指数)はエクアドルと同率の0,56で、世界3番目に不平等であることが判明した。最も不平等なのはボリビア、カメルーン、マダガスカルの3ヵ国で0,6、次いで南アフリカ、ハイチ、タイの3ヵ国の0,59。国連は、不平等が目立つ地域では特に教育レベルが低いことを指摘している。

世界4番目に高いブラジルのビッグマック
英経済誌「The Economist」が世界120ヵ国で販売されるビッグマックの価格調査を行った結果、ブラジルのビッグマックはUS$4,91で4番目に高く、ドルに対するレアル通貨価値が高まっていることを証明した。最も安いのはアルゼンチンのUS$1,78で、ドルに対するペソ通貨価値が52%下落したことに起因する。1位はノルウェーのUS$7,20、2位はスウェーデンのUS$6,56、3位はスイスのUS$6,19となっている(マクドナルドの本社があるアメリカ合衆国ではUS$3,73)。

ブラジルでの会社設立コストはBrics平均の3倍
リオ州産業連盟(Firjan)は23日、ブラジルでの会社設立にかかる平均コストはR$2.038(約10万円)で、Brics諸国(中国、インド、ロシア)の平均R$672(約3万4千円)に比べ3倍も高いと発表。リオ州ではR$2.811、サンパウロ州ではR$1.711、最も高いセルジッピでR$3.597、最も安いパライーバでR$963となっている。リオ州産業連盟は、会社設立に必要な書類の多さや遅い役場仕事、行政書士への高額な支払いといった弊害を指摘し、より効率の良いプロセスを導入するよう求める方針。

★リオ治安
サウゲイロの丘に11個目のUPP設置へ
リオ州治安局はリオ市内チジューカ地区に隣接するサウゲイロの丘へ120名の特殊任務部隊(BOPE)を送りこみ、丘を支配してきた犯罪組織の追放に成功した。今後1ヶ月間かけて軍警察が丘の隅々をチェックした後に、リオ市内で11個目となるUPP(治安維持部隊)が設置される予定。サウゲイロの丘は、2009年のカーニヴァルで優勝したエスコーラ・ヂ・サンバ「サウゲイロ」の本拠地として知られる。チジューカ地区では、アンダライ、ボレウ、フォミーガの丘ですでにUPPが活動している。

リオ州の暴行殺人数、8,6%減少
リオ州治安局が23日に発表したデータによると、2007年1月から2010年5月までの期間にリオ州で起きた暴行殺人数が、過去の2003年〜2006年に比べ8,6%減少した。1999年〜2002年の合計が24.127人、2003年〜2006年が27.105人、2007年〜2010年が24.768人となっている。

★14年W杯ブラジル大会
ブラジル代表の新監督が決定
W杯南アフリカ大会でブラジル代表を率いたドゥンガ監督に代わり、14年ブラジル大会へ向けた新監督にマノ・メネーゼス氏の就任が決定。8月10日に予定されているUSAとの親善試合(ニュージャージー)に向け、新たな代表メンバーを26日に発表した。南アフリカ大会出場者ではホビーニョを含む4名のみで、若手を起用することで平均年齢は23歳に下がった。マノ・メネーゼスは南部ヒオ・グランヂ・ド・スル出身の48歳、プロの選手経験はなし、2008年〜2010年までサンパウロのコリンチャンスを率い2009年のサンパウロ州選手権とブラジル選手権で優勝した。

★為替情報
7月30日
ドル: 1,75レアル
レアル:49.25円
Ibovespa(サンパウロ証券取引所平均株価指数):67.526ポイント

 

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WaSabi-Column

 

サンパウロ出身のアーティスト、エンリッキ・オリベイラ(Henrique Oliveira)。今にも動き出しそうな彼の作品は、サンパウロの道端で拾った「ゴミ」で創られている。2003年から創作開始したこの3Dインスタレーションは、ブラジル中で評判を呼び、2009年にはヒューストンやメキシコでも作品発表している。

「ゴミは、コンテンポラリーな世界に提言することができる、イマジネーションの滞在的パワーです。」と説明するオリベイラ氏。価値を生じないとされる「ゴミ」という物体を、「ゴミ」と呼ばれる物体で溢れる現代社会へのメッセージとして使用する。そこには単なるリサイクルアートに収まりきらない勢いが感じとれる。

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