WaSabi-News #135

五輪1年後オリンピックパークでガイドツアー開始
リオ五輪のメイン会場であったオリンピックパークが毎日一般公開を開始。(これまでは週末のみだった)またガイドツアー「オリンピックツアー」が開始される。AGLO管理のテニス、自転車競技場、カリオカ1、2を回るツアーで、自転車会場にできるメモリーセンターも訪問する。
放置されていると批判されてきた多くのスタジアムは、今年にはいってから単発のイベントなどを開催。しかし従来のレガシー施設になるべく計画はほぼまだ存在しない。例えば解体して4つの地域で再建築され、500人の生徒が学ぶ4つの学校になると、画期的なリサイクルスタジアムで注目されたヒューチャーアリーナは、現在解体業者の入札すら開催できない状態で放置されたまま。またリオ市政府の財政危機を理由に、連邦政府に管理を移行するなど、五輪後の施設利用については混乱をみせていた。
現在ブラジルでは、政治、経済危機で失業率が増加、治安の悪化にあえいでいる。失業率は五輪開催決定時の8、9%から現在約13%。GDPは5,1%(2008)、 -0.1%2009年)、7,5%2010年)から2016年は-3,6%。開催決定時と開催後の現状には大きく差がある。しかし経済後退は五輪開催前から顕著であり、無計画、無責任であったと、
2017年7月6日、MPFMinistério Público Federal連邦公共省)は2016年に提出したレガシープランは不十分として当時のスポーツ大臣、州知事、市長に罰金を課す判断をしている。
鉱物資源採掘合法化でアマゾンの保護区への影響危惧
ブラジル政府は8月23日、国立保護区の指定を解除し、鉱物資源採掘に道を開いた。この地区は、アマパー州とパラー州をまたぐ地域で、金をはじめとする鉱物が豊富。「銅及び類似鉱物の国立保護区(Renca)」と呼ばれ、総面積は4万6000平方キロ。Rencaは、国立公園、環境保護区、ワイアピとパル・ド・エステの2つの先住民保護区を含む、9つの保護地区がある。ブラジルでは、違法採掘による環境、先住民への影響は長年の危惧で、これが合法化されることで、急激な採掘が助長され、森林破壊、水資源破壊、土地紛争の種になると危惧されている。
WWFの批判に続き、モデルのジゼル・ブンチェンも「我々のアマゾンをオークションにかけている。保護されているものを富追求のために破壊してはいけない。」とツイッターで批判。
パル・ド・エステ先住民保護区にはアパライAparai民族とワヤンWayan民族、ワイアピ先住民保護区には、ワイアピ族が「白人社会」とは距離を置いた状態で伝統を守りながら生活しているが、違法採掘者はすでに侵入しており問題になっていた。
 ワイアピ族のドキュメンタリー
採掘による先住民地域への影響ではアマゾン地域の南西、マトグロッソ、ロンドニアに居住し、エナウェネ・ナウェ族の隣人でもあるシンタ・ラーガが知られている。ゴム採掘者、ダイヤモンド採掘者、違法森林伐採者との争いが長年続いており、60年代には3千人以上の先住民が殺害され国際メディアでも報道された。63年採掘会社による小型機での集落攻撃、2000年以降は違法ダイアモンド採掘者との争いが絶えず現在にいたる。