WaSabi-News #107

★社会

ヒオグランヂドスル州サンタマリアで大惨事

ブラジル最南部州ヒオグランヂドスル・サンタマリア市内のライヴハウスBoate Kissで28日未明に火災が発生し、大学生を中心とした若者233名が死亡した。演奏していたバンドのメンバーが持ち込んだ発煙筒から出火し延焼、多くは一酸化炭素中毒で死亡したとみられる。ライブハウス内の防火設備が機能しなかったこと、唯一の出口をライヴハウスのセキュリティが封鎖したことが被害の拡大につながった。ジルマ・ルセフ大統領はチリ訪問を取りやめ現地入りし遺族を見舞った。

 

この大惨事のため、28日に首都ブラジリアで予定されていたスポーツ省/国際サッカー連盟(FIFA)主催による祝賀会「W杯ブラジル大会まであと500日」はキャンセルとなった。開催予定地となっていたサッカー・スタジアム“マネー・ガヒンシャ”で、FIFAによる建設進行チェックのみが行われる。この“マネー・ガヒンシャ”では、6月15日にコンフェデレーション杯の開幕戦(ブラジルvs日本)の他、W杯で7試合が予定されている。

 

Castelão
Castelão

★W杯・コンフェデ杯

“カステラォン”、12都市のスタジアムで最初に完成

ブラジル北東部セアラー州フォルタレーザにあるサッカー・スタジアム“カステラォン”の改装工事が終了し、こけら落としとなる国内戦2試合が27日に行われた。W杯ブラジル大会が行われる開催12都市で各サッカー・スタジアムの建設・改装工事が進められているが、“カステラォン”が最も早く完成した。

各スタジアムを視察中のジェローム・バルクFIFA事務局長は、コンフェデ杯で使用される6都市6スタジアムのうち4スタジアム(リオ、ブラジリア、サウヴァドール、ヘシフェ)の完成が遅れていることについて、“4月がデッドラインのデッドライン”とコメントした。

 

MFロナウジーニョとGKジュリオ・セーザルが代表復帰

ブラジル代表新監督に就任したルイス・フェリッピ・スコラーリ(フェリパォン)監督は、2月6日に英国で行われるイングランドとの国際親善試合に招集するメンバーを発表。新世代FWのネイマールやフッキに加え、現在ブラジル国内のクラブ(アトレチコ・ミネイロ)でプレーするMFロナウジーニョ・ガウーショと英国でプレーするGKジュリオ・セーザルのベテランふたりが復帰、一方でカカーは落選。イングランド戦が新体制での初戦となる。

 

★トピックス

年々悪化するブラジルの交通渋滞

大都市サンパウロやリオデジャネイロの基幹道路では夜明け前の早朝から交通渋滞が始まる。2012年のブラジル全土の車両交通量は17万km(地球4周分)。

・IBGE(ブラジル地理統計院)が行った国勢調査によると、2000年〜2010年にブラジルの人口は2090万人(12,3%)増え、2002年〜2012年に車両は4180万台(122%)増えた。つまり、赤ちゃんがひとり生まれるごとに車2台が増えた。

・経済統計院(Ipea)によると、主要都市:サンパウロ、リオデジャネイロ、ヘシフェ、フォルタレーザ、ナタウ、ジョアンペッソア、テレジーニャ、マセイオー、サウヴァドールでは1999年〜2009年に地下鉄網の拡張率は8%に過ぎなかったが、乗客率は150%増えた。地下鉄やバスといった公共交通機関の質の悪さも人々のマイカー通勤を助長している。

・NGO Iniciativa Verde(緑のイニシアティヴ)によると、2002年〜2012年にリオデジャネイロ市内の車両による二酸化炭素排出量は86,1%増えた。ブラジル全土の二酸化炭素排出量を相殺するためには2億3千万本(サッカーグラウンド20万個分)の植林が必要となる。