WaSabi-News #93

★経済

ANP、ブラジル全土に天然ガス田を発見

国家石油庁(ANP)はブラジル各地の陸地に豊富な天然ガスが埋蔵されていることを発見したと発表。2025〜2027年には、現在の生産量に比べて360%伸びると予想されている(主要オペレーターのペトロブラス社は2020年に日産2億m³を予想)。エヂソン・ロバォン鉱山エネルギー相は「ブラジルはガスの“黄金時代”を迎える」と表現し、5年で自給自足を達成できると強気のコメント。埋蔵地はブラジル全土に渡り、全体の5%しか開発されていない。将来はANPによる公開入札が行われる予定だが、現在は深海油田プレサルの発見により2008年から入札がストップしている(第11回ラウンドは今年行われる予定)。

 

ピメンテウ開発商工大臣、日本の技術協力に期待

フェルナンド・ピメンテウ開発商工大臣は古川国家戦略相の訪問をうけた30日、高い技術力が必要とされる石油ガス海洋産業などで、日本と持続的に提携し、国内企業の技術発展を促進したいとコメント。ペトロブラス公社は今後10年間で約600隻の船舶を発注する予定。古川国家戦略相は日本は協力に応じたいとし、「私はそのために来た」とコメント。また、ジルマ・ルセフ大統領の日本公式訪問を依頼した。

ピメンテウ開発商工大臣はブラジル政府の公式ミッションとして5月末に訪日する。5月28日に開催される日本ブラジル経済交流会議〜Invest in Brazil〜の申込が無料受付中。

 

ブラジルの港湾、民営化へ

ブラジル港湾の民営化に向けた規制作りが進むなか、国家水運局(Antaq)は入札による民間からの投資額が310億レアル(約1兆5千億円)に達すると予想する。リオ州はそのうち75億レアルを5年以内に受け取る予定。リオ州ではサンジョアンダバーハ市(LLX社)、イタグアイ市(入札)、コンプリーダ島(Petrobras社)等の港湾建設が進められている。現在、ブラジル輸出の95%は海上運輸に依存しているが、近年はキャパシティの限界が指摘されている。

 

Selic、9.0%に決定

ブラジル中央銀行の通貨政策委員会は、政策金利(Selic)を0,75%切り下げて9,0%に決定。ブラジルのインフレ分を差し引いた実質金利は3,4%となったため、首位の座をロシア(4,2%)に受け渡した。世界3位は中国の4,2%。

 

失業率と平均所得、どちらも記録

ブラジル主要6地域の月間失業率は、2月5,7%から3月6,2%と上昇したが、調査が始まった2002年以降で最も低かった(前年同月は6,5%)。また、平均所得は1.728,40レアル(50円計算で86,420円)で、こちらも2002年以降で最も高額となった。※IBGE調べ

 

ヴァーリ社の純益、前年比で40,5%減少

資源大手ヴァーリ(Vale)社の第1四半期の純益は67億レアルとなり、前年同期比で40,5%の減益となった。年始の大雨による鉄鋼生産の減少(パラ州カラジャスおよびミナス・ジェライス州)と、中国の景気後退による鉄鋼価格の2割低下のふたつが大きな要因とみられている。ヴァーリ社は想定内とコメント。

 

楽天、ブラジルでオープン

インターネット総合サービスを提供する楽天は25日、ブラジル国内向けショッピングモール・サイト〈Rakuten.com.br shopping〉をオープン。2012年内に800店舗の出展と200万点の取扱商品数を目指す。

 

為替、1ドル=R$1,90

2009年以来、約3年ぶりに1ドル=R$1,90を記録。政府の金融政策とヨーロッパ経済危機、米中の景気減速などが主な要因とみられる。R$1,00=41,88円(5月1日)。

 

★社会

国勢調査(Censo2010)

2000年から2010年の10年間で幼児死亡率が半減したことが、ブラジル地理統計院(IBGE)が行った国勢調査で判明した。経済面では、実質収入が5,5%上昇、正規雇用が54,8%から63,9%へ上昇。好景気により、2005年から2010年の5年間で17万4千人の出稼ぎブラジル人がUターン帰国した。一方で、リオ州人口の72%の収入は1千レアル(約5万円)以下と判明し、社会格差の大きさが改めて浮き彫りになった。

教育面では大学卒業率が4%から8%へ上昇したものの、基礎教育の卒業率は45%で約半数のブラジル人は基礎教育を終えていないことが判明した(2000年時は60%)。

 

リオ市、アウトドア広告をヴィジュアル公害として規制

2007年にLei Cidade Limpa(クリーンシティ法)を導入したサンパウロ市に続き、リオ市もアウトドア広告をヴィジュアル公害として規制する。エドゥアルド・パエス市長はリオ市内におけるアウトドア広告の規制法案を導入、3日からセントロ地区、ゾナ・スウ地区におけるアウトドア広告撤廃作業を開始する。「リオの素晴らしい自然美の妨げになる。環境を守る必要がある」とコメント。リオ市ではバス、タクシーの広告は規制外(サンパウロ市は禁止)。

 

★2014年W杯 

リオセントロに大型ホテルが建設予定

5つのパビリオンを有するリオセントロ(Riocentro) は、6月のRio+20(国連持続可能な開発会議)における本会議場として利用されるが、その後は2014年ワールドカップへ向けた準備がスタートする。 第1パビリオンは2013年から国際サッカー連盟(FIFA)のローカル実行委員会の拠点となる。7月には部屋数 312の13階建てホテルの建設工事がスタートする。またメディアセンターとして機能するリオセントロ内には、世界各国100以上の報道機関のスタジオが 設置される。ホテル、メディアセンターともに来年末までに完成予定。

 

★スポーツ

柔道グランドスラム・リオデジャネイロ

日程:2012年6月16日()~17日(

会場:リオ市内マラカナンジーニョ(マラカナン・スタジアム隣り)

 

★リオ+20

古川元久国家戦略相、パトリオッタ外務大臣らと会談

30日にブラジリアを訪問した古川元久国家戦略相はパトリオッタ外務大臣ら伯国政府要人と会談し、 6月の国連持続可能な開発会議(リオ+20)に向けた日本政府の方針やエネルギー、環境政策等について説明。ブラジルの後は米国シリコンバレーを訪問する。

 

空撮写真展“空から見た地球”

フランス人写真家/環境活動家のYann Arthus-Bertrand氏による写真展“空から見た地球”が、リオ市内セントロ地区の広場で6/24まで開催中。

気球から撮影された砂漠、島、森林、砂浜等が地球環境の大切さを訴える。

http://www.yannarthusbertrand.org/

 


セルジオ・カブラル現リオ州知事の暴露ビデオがネット上で話題に

政治家デモーステネス議員、大手ゼネコンのデルタ(Delta)社、そしてインテリヤクザのカルリーニョス・カショエイラをめぐる汚職スキャンダルが国会を巻き込み泥沼の様相をみせているなか、アンソニー・ガロチーニョ議員が政敵のセルジオ・カブラル現リオ州知事の政治生命を脅かす極秘ビデオをネット上にアップ。

 

公務出張先のフランス・パリの高級レストランで、デルタ社のカヴェンヂッシュ社長夫妻同席のもと、夫人の誕生日を祝っている内容で、カブラル州知事とカヴェンヂッシュ元社長(すでに辞職)の親密ぶりを露呈している。カブラル州知事はすべて自費で、公私混同はしていないと釈明しているが証拠はなし。

 

この2009年の誕生会の2年後、カヴェンヂッシュ元社長の誕生会へ向かう途中のヘリコプターが墜落し、元社長夫人、カブラル州知事の息子の恋人を含む6名が死亡する事故が昨年起こった。

 

デルタ社はマラカナン・スタジアムの改装工事や大型交通インフラ工事を次々と受注し近年大きく利益を伸ばしていたが、今回の汚職スキャンダルにより、すべての発注案件から外されることが決まった。汚職の解明が進めば、続々と逮捕者がでるとみられる。カブラル州知事の運命は如何に?