WaSabi-News #74

ファヴェーラ住民がUPP(治安維持部隊)警官の暴力を告発

大手語学スクールはW杯までに500校を新設

米国の高額消費観光客、第3位はブラジル人

アマゾン河の下にもうひとつの巨大な河を発見

Rio+20 持続可能な開発に関する提言


★社会

ファヴェーラ住民がUPP警官の暴力を告発
ファヴェーラ内に駐屯する治安維持部隊(UPP)の警察官に対する批判の声や地域住民とのいざこざが増えている。2009年に州当局が麻薬密売組織を追放しUPPを設置したリオ市西部のシダーヂ・ド・デウスでは、UPP隊員が命令に従わなかった住民に対しゴム弾を撃ち催涙スプレーを使用。また、パトロール車に出所不明のお金を隠していたとして隊員が逮捕されている。大音量のバイリ・ファンキ(パーティー)の開催をめぐって、時間制限を強制するUPPに若者たちが反発している。

昨年末にリオの戦場として報道されたコンプレクソ・ド・アレマォン地区では、麻薬密売組織追放後、現在まで陸軍が駐屯しているが、催涙スプレーや安全装置をはずした銃器で威嚇していることに反発し、住民がデモ行進を行った。州当局は陸軍からUPPへの移行時期を来年3月に早めると発表。

2008年12月にドナ・マルタ地区に設置されたUPPからはじまり、現在まで合計28万人のファヴェーラ住民が治安を回復。今年6月にはマンゲイラ地区に18個目となるUPPが設置された。UPP発足後、リオデジャネイロでは殺人件数が35%、路上窃盗が31%、車両盗難が46%減少したと州当局は発表。


大手語学スクールはW杯までに500校を新設
ブ ラジル全土で語学を学ぶ人が急増している。W杯に向けた雇用を睨んだ現象だが、それに伴い語学スクール市場が活性化している。ブラジル大手のCNAは、現 在ブラジル全国に637校を展開するが、2014年までにさらに500校を新設する予定。オリンピック開催が決定しているリオデジャネイロでは、市当局に よる公務員とその家族を対象にした無料英語教室も開催される。

 

米国の高額消費観光客、第3位はブラジル人

ア メリカ合衆国商務省によれば、米国で最も消費する観光客の国籍は、多い順に、日本、英国、ブラジルである。ブラジルは2003年には第7位だった。米国を 訪問するブラジル人一人あたり、5,918ドルを消費するとされ、2003年に比べて250%増。近年のレアル高のため、国内より海外で消費した方が割安 になったことが主要因とされる。例えば32GBのiPhoneは、ブラジルでは1,323 ドルだが、これは米国での 299ドルに比べ77%増の価格。

 

★環境

アマゾン河の下にもうひとつの巨大な河発見
ブラジル国立天文台の研究グループは、アマゾン河の地下4kmにもうひとつの巨大な河を発見、研究者の名にあやかってハムザ河と命名された。ルートはアマゾン河とほぼ同じで、全長6千km、幅200~300km。最大幅400kmにまで達し、これはリオデジャネイロ〜サンパウロ間の距離と同等。アマゾン地域最大の地下水脈で、世界最大の可能性が高い。流れはかなりゆっくりで、アマゾン河の秒速0,1~2mに比べ、ハムザ河は1年につき1〜10m。流量は 3,100 m³/秒で、ブラジル北東部の大河サンフランシスコ河の2700 m³/秒より多い。アマゾン河は13万3千 m³/秒。

 

★Rio+20

持続可能な開発に関する提言@SESC Vila Mariana

環境大臣イザベラ・テイシェイラ

「Rio+20は、環境問題だけに限ったカンファレンスではありません。国家規模の開発プロセスで起きる数々のミスを告発する社会問題が話し合われます。 現在さまざまなフォーラムで議論されている“地球のリミット”というコンセプト、つまり自然とビジネスはできないという極めて現実的な視点が存在します。 真実として、経済社会が今まで知らんぷりしてきたツケを払うときがきています」

 

イグナチ・サックス(環境開発エコノミスト)

「基本的なことはひとつだけ。人類共通の財産を利用するひとは、その代償を払うべきということ」

※国際開発基金の創設を提言。先進国から後進国にファイナンス。

※飛行機や船に対する通行料の課金を提言。後進国は支払い免除とする。

※炭素税の導入を提言。