WaSabi-News #64

アントニオ・パロシ官房長官が辞任

楽天がブラジル市場に参入

政策金利Selic、12,25%へ引き上げ

チリの火山噴火で灰雲がブラジルにも到達

裁判所が439人の消防団員の釈放を指示


★政治

アントニオ・パロシ官房長官が辞任

ジルマ・ルセフ大統領の右腕として活躍していたアントニオ・パロシ官房長官が、不正備蓄疑惑の責任をとって7日に辞表を提出し受理された。昨年の大統領選ではジルマ当選をバックアップし、大統領がもっとも信頼する側近のひとりだった。問題となったのは、過去数年間で急増した本人経営のコンサルタント業による収入で、野党は収入の内訳と顧客リストの開示を要求していた。

経済政策のキーパーソンであったアントニオ・パロシ官房長官の辞任は、ジルマ・ルセフ大統領にとって大きな痛手で政権発足後初の黒星となった。後任には女性のホフマン上院議員が就任。

 

★経済

楽天がブラジル市場に参入

6月7日、楽天はブラジルのIkeda社の株式75%を取得し子会社化。ブラジルのEC(インターネット商取引)市場への参入を発表した。現在ブラジルのEC市場は年間18%の伸びが期待されており、ブラジル各紙は日本での成功を基盤に世界進出に乗り出す楽天のブラジル進出をこぞって報道している。

 

政策金利Selic、12,25%へ引き上げ

ブラジル中央銀行(Banco Central)は8日、通貨政策委員会で政策金利Selicを0,25%引き上げ、12,25%にすることを決定。政府が懸念するインフレの抑制が狙いだが、一方で海外資金の流入によるレアル高をさらに誘発すると見られる。インフレ指数を引いた実質金利は6,8%で世界最高(2位はチリの1,5%)。

 

★社会

チリの火山噴火で灰雲がブラジルにも到達

6月4日に噴火したチリのプジェウエ火山の火山灰の影響で、周辺諸国の空港が閉鎖されるなど混乱が続いている。ブラジル南部のポルト・アレグレ空港では、ブラジル航空会社のGol、TAM、Webjet、Azulが同空港発着便のキャンセルを発表。全体の96%の航空便が一時的に欠航となった。火山灰雲はポルト・アレグレ、クリチバ、フロリアノーポリスにまで到達している。

裁判所が439人の消防団員の釈放を指示

6月4日に消防署中央本部に不法占拠したとして逮捕されていた439人の消防団員の身柄を釈放する旨を、10日裁判所が通達した。4日には約1000人の消防団員が、労働条件・賃金値上げを求めて消防署中央本部でデモを行っていた。特別軍警察は、そのうちの439人をその場で逮捕。これはデモ行進に参加したことによる逮捕者数では、ブラジル史上一。その後リオデジャネイロ全土で、消防団員を支持するマニフェストが行われていた。セルジオ・カブラル州知事は、9日、5,58%の月収値上げを7月から12月まで行うことを発表。

 

★為替(6月10日)

ドル: 1,59レアル
レアル:50,29円