WaSabi-News #62

森林保護法・改正案の是非

日本の面積分のアマゾン森林が20年間で消滅

2012年6月にリオで国連開発会議「Rio+20」が開催

ブラジル人は年間の149日を国家へ奉仕

高速列車TAVの入札条件が修正される見通し

iTune Music Storeがブラジルでオープン予定

14年W杯のIBCはリオセントロに決定


★環境

森林保護法・改正案の是非

森林保護法(Código Florestal)の改正案が24日、ブラジル下院議会において賛成410反対63で承認された。大土地所有者勢力による、森林保護を弱体化させる法改悪だとブラジル国内で大きな議論を巻き起こしている。問題となっているのは、農家が保有する河川流域などの永久保護地区(APP)の保護義務が、20~400ヘクタールの農家を対象になくなった部分。また永久保護地区の土地活用は、以前は国家環境審議会が承認した社会、公共利用もしくは大きな環境破壊を引き起こさない計画のみであったのが、農業利用を許可し、また州政府にその決定が一任されることになるとする。尚、賛成派は、森林を保護しながら、農村地域の農業を中心とした経済発展を進める法案だと主張。新森林法はその後上院で議論されることになるが、多くのブラジルの環境保護団体が上院への働きかけを強めている。ブラジル政府(与党PT)はこの法案に反対しており、上院で可決される場合は、ルセフ大統領が拒否権を発動することもありえる。

 

日本の面積分のアマゾン森林が消滅

環境省は20日、今までの20年間で33,3万km2のアマゾン森林が消滅したと発表。これはほぼ日本の面積(37,8万km2)に匹敵する。ブラジルにはいまだ100万km2以上の森林が残っており、世界中の薬品・化粧品の50%は、ブラジルの多様生物の10%によって生産されている。

 

2012年6月にリオで国連開発会議「Rio+20」が開催

来年6月4〜6日の3日間、リオで国連開発会議が開催されることが決定した。1992年にリオで開催された国連環境開発会議(=地球サミット、参加国180ヵ国以上)から20年目にあたるため「Rio+20」とも呼ばれるが、持続可能な開発と貧困撲滅という目的は同じ。「地球の自然資源には終わりがある。貧しく生きるのではなく、より知的に生きることを我々は考えなければならない」と国連「Rio+20」担当の沙祖康はコメント。

 

★経済

ブラジル人は年間の149日を国家へ奉仕

ブラジル税計画院は、ブラジル人は年間の149日を連邦政府、州、市に払う税金のために働いているという調査結果を発表した。今年でいうと正月から5月29日までにあたり、昨年に比べ1日増加。世界のトップは185日のスウェーデンで、次いでブラジルとフランスの149日、スペインの139日、USAの102日。「公立学校や公立病院は問題ばかりで、インフラ設備も治安も足りないブラジルは、高額の税金にみあった社会福祉国家とは言えない」とブラジル税計画院はコメント。

 

高速列車TAVの入札条件が修正される予定

ブラジル政府は4月に企業側の強い要望により、高速列車TAVの入札を再延期(7月11日締切、29日落札結果発表)したが、さらに条件面の修正を検討している。問題となっているのは開発技術の供与方法と計画路線の変更の可能性で、国家陸運局ANTTは近日にでも修正案を発表する予定。交通省の幹部によると、韓国、日本、フランス、ドイツの入札参加を見込んでいるという。

 

iTune Music Storeがブラジルにオープン予定

アップル社が提供する楽曲購入サービスiTune Music Storeが、ブラジルでも10月にオープンする予定。クレジット・カードではなく、市販のプリペイド・カードによるレアル決済が可能となる。

 

★2014年W杯

IBCはバーハ・ダ・チジューカ地区のリオセントロへ

国際サッカー連盟FIFAは27日、W杯ブラジル大会におけるIBC(International Broadcast Centre)はリオ市内バーハ・ダ・チジューカ地区のコンベンション・センター「リオセントロ」に設置することを発表。前回の南アフリカ大会では、70ヵ国から179の報道機関がIBCに集結した。

 

★為替(5月27日)

ドル: 1,60レアル
レアル:50,64円