Censo 2010 - ブラジル国勢調査2010年

ブラジル地理統計院(IBGE)が、昨年ブラジル全国でおこなった国勢調査(Censo)の結果を順次発表している。ブラジルの国勢調査は2000年以来、10年ぶり。約20万人の調査員が5,565都市の6,750万世帯を訪問し、デジタル機器を利用し集計した。IBGEは連邦政府、計画省に帰属。
初報告で公表されたブラジルの人口は、
190,755,799人。
ブラジルの人口(190,755,799人)
ブラジルの人口は、この10年間で12,3%の増加。また、初めて国勢調査が行われた1872年に比べると、約20倍に増加していることが分かった。

州都別の人口
1位:サンパウロ(11,253,503)
2位:リオデジャネイロ(6,320,446)
3位:サルヴァドール(2,675,656)
4位:ブラジリア(2,570,160)
5位:フォルタレーザ(2,452,185)
6位:ベロ・オリゾンチ(2,375,151)
人種
国勢調査がはじまって以来、初めて白人が少数派へ。白人と自己申告したひとは全体の47,73%で、2000年の53,74%から減少。
黒人(Pretos)、混血(Pardos)、黄色(Amarelos)、インディオ(Indigenas)の合計が、過半数を占める。
男女比
ブラジル人口全体の平均値で、100人の女性に対し、男性は96人。
もっとも女性が多い州はリオデジャネイロで、100人の女性に対し、男性は91,2人。
高齢化
65歳以上が占める割合は、1991年の4,8%→2000年の5,9%→2010年の7,4%と増加する一方で、25歳以下の占める割合は年々減少。
文盲率
2000年の13,64%から、9,6%(1,390万人)へわずかに減少。北東部、北部に占める割合が依然大きい。
下水道、上水道、電気の普及率
下水道は2000年の47,2%から、55,5%へ。
上水道は2000年の77,8%から、82,8%へ。
電気は2000年の94,5%から、98,7%へ。
所得格差
一人当たりの所得において、最低賃金で生活するブラジル人の割合は60,5%を占める。2000年の66,6%からわずかに減少。
北東部、北部に占める割合が依然大きい。
※最低賃金(サラリオ・ミニモ):2010年は510レアル、2011年3月から545レアル
ゲイ・カップル
初めて行われた同性愛に関する調査で、ブラジルには6万のゲイ・カップルがいることが判明。もっとも割合が高かったリオデジャネイロ州には、1万のゲイ・カップルが暮らしている。