WaSabi-News #45

リオデジャネイロ市内で11月21日より激化した、国家権力 vs 麻薬密売組織の戦争は、2大ファベーラ〈ヴィラ・クルゼイロ〉〈コンプレクソ・ド・アレマォン〉を警察・軍が制圧したことで一段落。


27日、コンプレクソ・ド・アレマォンに集結した600人(SSP発表)の犯罪組織メンバーに対し、丸一日投降期間を設けられた。ファヴェーラ文化団体Afrorregaeのジョゼ・ジュニオール代表は丘へ上り降伏するよう説得したが、投降したのはたったの一人。翌28日、警察・海軍・陸軍の編成部隊2600名がアレマォンに突入、武装勢力の多くは下水道や山中へ逃亡し、わずか1時間で一帯を制圧した。

市警察の発表によると、逮捕者133名、死者37名、ドラッグ(36トンのマリファナ、418キロのコカイン、161キロのクラック、5,2キロのハシシ)や銃器(ライフル143丁、ピストル182丁、マシンガン39丁、手榴弾43丁、バズーカ砲3丁、ほか大量の銃弾や自家製爆弾)、盗難バイク400台と盗難自動車40台を押収。

ルラ大統領、リオ麻薬戦争決別に向けてアピール
リオデジャネイロでの、一連の麻薬犯罪組織との衝突を経て、ルラ大統領は「第一歩を踏み出した。ブラジル政府はリオデジャネイロが麻薬組織と決別すべく、あらゆる支援をする」と強調。今回の犯罪組織の反乱による紛争の舞台となった、コンプレクソ・ド・アレマォンの訪問を約束した。また2012年にUPP設置予定の、ブラジル最大のファヴェーラ〈ホシーニャ〉には、今回の紛争で逃げ出した犯罪組織員が集結しているが、 PAC (Programa de Aceleracao do Crescimento)建築物の12月21日の完成に向けて工事が急ピッチで進められている。開幕式典にはルラ現大統領の他、ルセフ次期大統領も参加予定。

麻薬密売組織コマンド・ヴェルメーリョの有力幹部の豪邸
コンプレクソ・ド・アレマォンを占拠した警察により公開された、同敷地内の豪邸が話題を呼んでいる。3階建てのアパートの屋上にはプール。ジャグジー、全室冷暖房完備&LEDテレビに、ファヴェーラ全体が見渡される景色。警察が入った時点で、犯罪組織によりすでに内部は破壊されていた。マンゲイラの丘を仕切る有力幹部のひとりポレガール(Polegar)の所有物件。ポレガールは現在も逃亡中で、警察が懸賞金つきで行方を追っている。